「子供達には品質の良いものを!」をモットーに、月日が流れ、大人になっても一緒にいられるテディベアを制作するために、上質のモヘアなど選りすぐられた材料を用いて、常日頃から子供達が、小さな腕に玩具をどの様に抱くのか、動物とどの様に接しているのかを観察し考えたのですね。その真っ直ぐな姿勢とこだわりからも、あなたの愛情を感じました。元気に走り回る子供達を見る事が、あなたの活力の一つだったのですね。でも、 あなたは日記にこうも書き残しています。「自分自身のハンディを気にしすぎていると、心がいっこうに休まりません」。気持ちは痛いほど分かります。たぶん、あなたのような方だって思い悩んだ事があるはず。 そんな時は、きっと温かい心に触れて、ほっとしたはず。私はあなたから多くの事を教わり気づかされています。
  あなたは〃テディ・ママ〃とされ、テディベアに携わり続け、人生を全うしただけではなく、分け隔てなく沢山の人々と創作活動を共にして、温かいひと時を共有する事により様々な想いを発信し、ベアを連れて帰ってくれた人々が優しさや温もり、幸せを感じる心などを育む事が出来て、それでいて凛とした強さを思い出してもらえるようなテディベアを作りたい!という一心だったのでしょう・・・。また、一体のテディベアと長い時を過ごす事で心が豊かになり、感情を分かち合える事の素晴らしさ、大切さを伝えたかったのでは・・・。私には、そう想えてなりません。

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