それ以来、中学生だった私は、何かテディベアの力に引き付けられるように、何処からどう調べたら良いのかわからないまま、ただ、考える前に行動し、思い付くままに、様々な所に電話をしたりして、無我夢中にコーラ・キャビラスという人やベアの手がかりを得ようとする日々が始まりました。本当に自分一人の手探りの状態でした。それでも、あの白黒写真を始めて見たときの感動が忘れられず、もう必死の思いでした。そして、テディベアの専門店が、全国のあちこちにある事を知り、やっとの思いで彼女のベアに巡り会えたのです。(写真1) と言っても、このベアは、初めて雑誌の白黒写真で見たような華やかなものではありませんでしたが、ショップで見た瞬間、もう作者の名前も見ずに、顔の表情だけで、ピンとくるものがありました。彼女のベアを探し始めて一体目の彼女のベアが我が家に来るまでに、ゆうに一年半から二年はかかったと思います。「やっと会えたね!」と、ほっとしました。